事業再構築補助金とものづくり補助金の違いを比較〜その5【応募事業のイメージ】
「事業再構築補助金」に関して、
中小企業向け補助金で幅広く活用されており認知されている「ものづくり補助金」との違いを比較して
ご紹介していきます。
今回はそれぞれの補助金に関して、
どういった事業が応募の想定とされているか、という【応募事業のイメージ】をご紹介します。
「応募事業のイメージ」の記載されている資料
それぞれの補助金の下記の資料に「応募事業のイメージ」が下記のように記載されています。
ここではそれぞれの補助金に関して、下記2点の資料に関して比較します。
●事業再構築補助金(中小企業等事業再構築促進事業)(令和2年度第3次補正予算)のパンフレットより抜粋
新分野展開や業態転換、事業・業種転換等の取組、事業再編又はこれらの取組を通じた規模の拡大等を目指す、以下の要件をすべて満たす企業・団体等の新たな挑戦を支援します。
●ものづくり補助金(中小企業生産性革命推進事業の内訳)(令和元年度補正予算)5次締切公募要領より抜粋
【事業概要】
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金は、中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイ ス導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援するものです。
応募イメージが想像できるキーワードは、
事業再構築補助金は「新分野展開」「業態転換」「事業・業種転換」「事業再編」、
ものづくり補助金は「制度変更に対応」「革新的サービス開発・試作品開発」「革新的生産プロセスの改善」などです。
ものづくり補助金に関しては過去に採択された案件を見てみると「革新的生産プロセスの改善」が多数を占めている印象です。
事業再構築補助金に関してはまだ採択傾向は不明ですが、具体的な活用イメージとしてパンフレットで下記のように例示されています。
●事業再構築補助金(中小企業等事業再構築促進事業)(令和2年度第3次補正予算)
のパンフレットの裏面
https://www.meti.go.jp/covid-19/jigyo_saikoutiku/pdf/jigyo_saikoutiku.pdf?0125
このパンフレットから想定されるのは、まず、
飲食業、小売業、サービス業などの小売サービス業にも幅広い活用が見込まれている印象です。
ものづくり補助金は製造業の採択が過半数以上のイメージですが、事業再構築補助金は製造業以外の業界にも幅広く活用される(採択される)想定のようです。
また例示されたイメージを見てみると先述のキーワードの
「新分野展開」「業態転換」「事業・業種転換」「事業再編」のような事例が当てはまるようです。
ただそういったキーワードだけではイマイチ分かりにくい、と思われる方は5W1Hの観点から考えてみると良いかもしれません。
パンフレットからは5W1Hに関して新しい活動をするイメージがあげられている例が多いです。
ですのでまずは5W1Hに関して自社が何らかの新たな、コロナを克服するような活動を行えるか、という視点から考え、応募できるかどうかを想定されてもよいかもしれません。
5W1H | 例えば |
Who(だれに) | 新規に高齢者向けに |
When(いつ) | 新たにネット受注で24時間受付可能に |
Where(どこで) | 店舗販売から持ち帰りも新規に |
What(なにを) | 新たに洋上風力設備の部品を |
Why(なぜ) | ころ何より、既存のビジネスモデルが影響を受けたので |
How(どのように) | 既存の強みを応用し |
まとめ
事業再構築補助金ではものづくり補助金より幅広く、より新しいビジネスモデル等にさらに踏み込んだ事業が想定されています。
補助金に採択されるためにも、採択された後の実際のビジネス展開にもどういった事業を展開されるか、ということは非常に重要です。
まずはこの部分を吟味したうえで、応募されるかどうか判断されればよいかと思います。
ほか、その他の違いも下記にてご参考ください。