2020年(令和2年)実施のものづくり補助金予算のまとめ
先週の5月27日に、令和2年度第2次補正予算案が閣議決定され、
ものづくり補助金等に関する予算もさらに追加されました。
現在公募されているものづくり補助金等の予算規模についてまとめます。
中小企業生産性革命推進事業の予算規模
現在、中小企業生産性革命推進事業として、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金(ほか、周知費用やハンズオン対応費用含む)が公募されています。
現在は下記の表のように、令和元年度補正予算、令和2年度第1次補正予算、令和2年度第2次補正予算が同時並行で行われています。
新型コロナへの対策ということもあり、4月、5月に、令和2年度第1次補正予算、2次補正予算が成立し予算が大幅に上積みされています。
総額では5,300(3600+700+1000)億円です。
これらの「中小企業生産性革命推進事業」は概ね今後3年程度の予算とされているので一概には比較できませんが、
単純に年間1766億円の予算がついていることになり、
直近ですでに終了している、1100億円規模であった「平成30年度第2次補正予算」と
比較すると1.6倍もの予算がついています。
【中小企業生産性革命推進事業の予算規模一覧】
予算 | 予算規模(億円) |
令和元年度補正予算 | 3,600 |
令和2年度第1次補正予算 | 700 |
令和2年度第2次補正予算 | 1,000 |
(参考:すでに終了)平成30年度第2次補正予算 | 1,100 |
中小企業生産性革命推進事業の政府公表資料
【(令和元年度補正予算)中小企業生産性革命推進事業】
(出所:経済産業省:令和元年度補正予算の概要(PR資料)P30)
【(令和2年度第1次補正予算)中小企業生産性革命推進事業】
(出所:経済産業省:令和2年度第1次補正予算案の事業概要(PR資料)P14)
【(令和2年度第2次補正予算)中小企業生産性革命推進事業】
(出所:経済産業省:令和2年度第2次補正予算案の事業概要(PR資料)P8)
【(平成30年度第2次補正予算)中小企業生産性革命推進事業】
(出所:経済産業省:平成30年度第2次補正予算の概要(PR資料)P17)
ものづくり補助金にはどう影響するか
年換算の予算額が1.6倍程度に増えていますがものづくり補助金の採択率にはどう影響するでしょうか?
この予算が増額されたのは2次締切分以降です。
しかし、予算増額前の1次締切分でも採択率は62%と、かつてない程度の高水準でした。つまり採択されやすかったです。
採択されやすかったのは、コロナ対策のための景気刺激対策、コロナ等で設備投資意欲が減少しているため応募者数が少なかった、
2つの要因だと思います。
2次締切分以降もこれらの要因は続くことが見込まれますし、さらに予算が大幅に増加されたため、採択率はさらに上がると想定しています。
ものづくり補助金は今までは採択率が概ね4〜5割程度で、応募してもなかなか採択されず悔しい思いをされた企業も多いかと思います。
ただ、少なくともここ1〜2年のものづくり補助金の採択率は高いことが想定されるので
前向きな設備投資を検討されている企業様はぜひこの機会にチャレンジすると良いです。
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