2020年(令和2年)実施のものづくり補助金(3000万円)のグローバル展開型について
2020年(令和2年)実施のものづくり補助金は、
補助金額が最大3000万円の「グローバル展開型」も公募される予定です。
今回はその「グローバル展開型」について現時点(2020.1.10)でわかっている情報についてまとめています。
補助金額が最大3000万円の「グローバル展開型」の概要
グローバル展開型の情報の出どころ
令和元年12月26日発表の「ものづくり補助金に関するパンフレット(中小企業庁)」に、
ものづくり補助金の事業類型に「グローバル展開型(新)」という表記(下画像)があります。
【令和元年補正(2020年実施)ものづくり補助金の事業類型や概要】
補助金額など概要
概要は下記のとおりです。
【事業類型】
グローバル展開型
【概要】
海外事業(海外拠点での活動を含む)の拡大・強化等を目的とした設備投資等の場合、補助上限額を引上げ。
【補助上限】
3,000万円
【補助率】
中小 1/2
小規模 2/3
「グローバル展開型」の要件など
さて、このグローバル展開型に申し込める要件はどの様になるのでしょうか?
まずは少なくとも一般型と同じで、下記の要件は最低限必要になるかと思います。
要件①:付加価値額 +3 %以上/年
要件②:給与支給総額 +1.5 %以上/年
要件③:事業場内最低賃金 地域別最低賃金+30 円
これに加えて、【概要】にあるように、《海外事業(海外拠点での活動を含む)の拡大・強化等を目的とした設備投資等を行う》必要があると思います。
ただ、この部分が目的とした計画を立てればよいのか、それとも既に行っている必要があるのか、
などは今のところ不明確なので詳細は公募要領を待つ必要があります。
ただ、日刊工業新聞(2020.1.1)の記事「【変わる中小政策】補助金制度にメリハリ」に下記のような記載があります。
(下記、日刊工業新聞記事より一部抜粋)
このうち、ものづくり補助金については、海外進出や海外で新事業を展開する企業を手厚く支援する。補助金の上限も1000万円から3000万円に引き上げる。対象は約3万社が見込まれる。ただ、すでに海外で顧客を獲得していることや拠点を有すること、賃上げの計画とその表明も要件となる。
大事な文面は
「すでに海外で顧客を獲得していることや拠点を有すること(も要件となる。)」
ということです。
つまりは既に取り組んでいる海外事業をさらに進める形の設備投資に限られる可能性もあります。
逆を言えば、「現状は海外事業を行っていないが、これを機に始めよう」という事業計画では駄目な可能性があります。
いずれにせよ、こういった詳細は公募要領が全てですので、それが発表されるのを待ちましょう。