経営革新計画とは?
経営革新の定義とスキーム
「経営革新」の定義
経営革新計画の法律的根拠となっている「中小企業等経営強化法」では、「経営革新」を次のように定義しています。
事業者が新事業活動を行うことにより、その経営の相当程度の向上を図ること
経営革新とはその定義の通り、
事業者が新事業活動に取り組み、経営目標を設定し、
経営の相当程度の向上を図ることです。
経営革新のスキーム
スキームは下図のようになっており、
- 具体的な数値目標を含んだ経営革新計画の作成
- 都道府県が基本的には承認
- 都道府県等が、承認企業に対して、経営革新計画の開始時から1年目以後2年目以前に、進歩状況の調査(フォローアップ調査)を行うとともに、必要な指導・助言を行う
といった特徴があります。
【スキーム】
(出所:中小企業庁「経営革新計画進め方ガイドブック2019年度版」)
経営革新の法律上の根拠
このような活動を国が行っているのは法律上の規定があるからです。
それに関してご紹介します。
2016年7月1日に、「中小企業等経営強化法」が施行されました。
そのうち「中小企業新事業活動促進法」は、下図のように、「創業」、「経営革新」、「新連携」といった
中小企業の新たな事業活動の促進を柱とした法律です。
(出所:中小企業庁「今すぐやる経営革新(平成30年4月改訂)」)
経営革新計画は上図の「経営革新支援」に該当します。
「中小企業等経営強化法」は、これら「新たな事業活動」に加えて、
これまで支援対象となっていなかった「本業の成長」を支援し、
中小企業の生産性向上を図るために、様々な支援を規定しています。
国の様々な創業支援、経営力向上計画支援、ものづくり補助金などの補助金、
税制優遇などもこの法律が拠り所となっています。
つまり、この法律のイメージを頭に入れておくことで、
国の様々な中小企業施策がどのような経緯で行われているかが理解出来ると思います。
ほか、経営革新計画については下記にてまとめていますのでご参考ください。