ものづくり補助金の審査項目、政策面③の書き方(令和元年度補正(2020年実施))
ものづくり補助金は審査項目に沿って審査されます。
今回はその中の政策面③についてご紹介します。
政策面①②に関しては下記のリンクでご紹介しています。
政策面③について
公募要領によると政策面は①〜③の観点から審査されます。
政策面の③は下記です。
③バイオマス素材を用いた資源循環型プラスチック製品の開発等、環境に配慮した持続可能な事業計画となっているか。(公募要領「審査項目」より抜粋)
これもほかの政策面①②と同様、文面だけ読むと自社には当てはまらないため、
申請書に書かずにスルーしたくなります、、。
しかし、政策面①②と同様、
この項目に関して全く何の記載もしないと、審査において少なくともプラスにはならないと思います。
この公募要領の記載通りに「資源循環型プラスチック製品の開発等」の環境に配慮した製品開発等にピンポイントに取り組む事業であれば、
苦労せずに点数が付与されると思われますが、
今回の記事ではそういったピンポイントに環境に配慮した事業ではない企業を対象に
どのような記載をしていけば良いかをご紹介します。
どんなことを書けばよいか
具体的にこの政策面③に対して、どんなことを書けばよいでしょうか。
もうすこし、上記の公募要領抜粋を簡単に分けてみましょう。
1.バイオマス素材を用いた資源循環型プラスチック製品の開発等、
2.環境に配慮した持続可能な事業計画となっているか。
1に関しては、こういった環境に配慮した製品開発等を行っていない事業に関しては、これは無視するしかないと思います。もちろん行っていないことを記載するのはダメなので、、。
よって、2「環境に配慮した持続可能な事業計画となっているか。」を中心に記載することになると思います。
1を無視して、この2の記載だけで点数がつくかどうかは不明ですが、記載しないよりは記載したほうが点数が付けられる可能性は高いはずです。
政策面③「環境に配慮した持続可能な事業計画となっているか」に対する記載
それでは、2「環境に配慮した持続可能な事業計画となっているか。」に関して、どのような記載をすればよいでしょうか。
まずは、導入設備がエコ仕様や省エネ仕様等になっていないか、カタログ等を確認してみましょう。
最近の設備は何らかの形でエコ仕様になっていることが多いです。
たとえば、省電力であったり、廃棄ロスが減ったりといったことでも環境に配慮していると言えるでしょう。
また、そもそもものづくり補助金に申し込む事業は、生産性が上がる取り組みのはずなので、
「今までと同量のインプットでアウトプットが増えるのであれば
エネルギー面での効率化も図れることから、環境に配慮した」と言えると思います。
このようにどういった視点からでも構わないので「環境に配慮した持続可能な事業計画となっているか」について記載しましょう。
ほかには下記のような例が挙げられます。
【環境に配慮した持続可能な事業となっているかの例】
- 生産性向上により、エネルギー面での効率化も図れる。
- エコ仕様になっており、エネルギー使用量の抑制(電気使用量、燃料使用量の削減等)が図れる。
- 廃棄ロスが減ることで、環境に配慮できる。
また対象設備による事業に関して、どうしても「環境に配慮した取り組み」といえない場合は、
会社の取り組みに関して記載するのも最終手段だと思います。
たとえば下記のような取り組みを行っていれば、
記載すると良いかと思います。
【環境に配慮した持続可能な企業での取り組みの例】
- エネルギー消費効率の高い機器の導入(LED照明等)
- 廃棄物の減量
- 職員に対する地球温暖化対策に関する研修の機会の提供、情報提供
- 温室効果ガスの排出の少ない空調設備の導入
- 冷暖房の適正な温度管理
まとめ
審査項目の政策面は記載するのが難しいです。
しかし、記載せずに提出すると、審査にプラスには影響しないと思われます。
普段あまり考えない視点ですが、
御社の事業計画が環境にどのように配慮しているか、文章にまとめましょう。