「補助金」と「助成金」はどう違うの？
という疑問はよく聞きます。

今回はその疑問に対してお答えします。

「補助金」と「助成金」の言葉の定義

補助金と助成金は国等の行政機関から企業に支給される資金として、
まとめて扱われることが多いです。

しかし、２つの言葉に関して明確な定義はないようです。

今回はその２つの言葉のそれぞれについて広く認識されている
使われ方についてご紹介します。
一般論なので全てがこれに当てはまるわけではないことをご了解ください。

「補助金」とは

補助金とは、主に経済産業省（ほか環境省や農林水産省など）が新規事業や、
事業承継などの国策を促進するための手段の一つとして実施する制度です。

「補助金」の主な特徴

補助金の主な特徴としては下記のようなことが挙げられます。

• 主に設備投資に活用され、経費の適用範囲が広い
• 助成金よりも種類が豊富
• 支給額が数百万～数億円と、助成金に比べて大きい場合が多い
• 公募して審査が行われるため、すべての申請者が受給できるわけではない

代表的な「補助金」の例

• ものづくり補助金
• 小規模事業者持続化補助金
• IT導入補助金
• 事業承継補助金
• 創業補助金
• 省エネ補助金

「助成金」とは

助成金とは、主に厚生労働省が雇用増加や人材育成への投資に取り組む企業に交付をする制度です。

「助成金」の主な特徴

助成金の主な特徴としては下記のようなことが挙げられます。

• 主に人への投資に活用され、経費の適用範囲は限定される
• 原則通年を通して申請可能
• 業種や社員数など条件に合致していれば、ほぼ支給されるため、難易度は低い
• 支給額が数百万以下と、補助金に比べて小さい場合が多い

代表的な「助成金」の例

• 両立支援等助成金
• 人材開発支援助成金
• キャリアアップ助成金
• 雇用調整助成金
• 人材確保等支援助成金

「補助金」と「助成金」の違いのまとめ

「補助金」と「助成金」の違いを簡単に表にまとめると下記のようになります。