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戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)とは

ものづくり補助金 補助金や中小企業支援制度

研究開発等の取組を支援する、総額1億円近くの補助金である
「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)」の概要をご紹介します。
ただし、制度は毎年若干変わるので詳しくは直近の公募要領等をみてください。

事業の概要

「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」は、ものづくり基盤技術の高度化を図るため、中小企業・小規模事業者が大学や公設試験研究機関、他の企業などと共同で行う、研究開発や試作品開発、販路開拓などの取組を最大3年間支援するものです。

対象者

中小ものづくり高度化法の認定等を受けた中小企業・小規模事業者および大学、公設試等による共同体が対象。

主要な要件とイメージ

サポイン事業は、企業単独では補助金の申請はできず、他の企業などと共同体を構成する必要があります。
イメージは下記のようになっています。

【サポイン事業のイメージ(中小企業庁ゼロからはじめる支援制度2019年度版より)】

支援内容(補助金額)

支援内容の概要は下記表の通りです。

【補助上限額、補助率など(ミラサポ記事より)】

補助対象となる事業期間は、2年または3年。
補助上限額は、単年度当たり4,500万円まで、3年間の合計で9,750万円まで。
補助率は補助対象経費の3分の2以内。ただし、大学・公設試等に対する補助率は定額(上限額以内で全額)となっています。
補助対象となる経費は物品費、⼈件費・謝金、旅費、委託費など、研究開発に必要な経費を幅広く認められています。

ものづくり補助金等と比較したメリット・デメリット

中小企業の設備投資で人気のものづくり補助金と比較したメリット・デメリットは下記のようなことがあげられます。

メリット1:補助金総額が大きい

3年間合計で9,750万円以内(かつ単年度4,500万円以内)であれば、年度ごとの配分は申請時に自由に設定することができます。
例えば、基礎的な検証やプロトタイプ試作を経て、2年目に本格的な設備導入を行うといった研究開発が可能です。

メリット2:補助対象期間が長い

補助対象となる事業期間は、2年または3年。
ものづくり補助金が少なくとも半年程度で完了させる必要があるのと比べると、中長期的な事業運営ができます。

採択数と採択率

採択状況を下記の表から見てみると、
採択数は近年全国で、100〜150件程度。
ただ、難易度が高かったり共同体の形成が求められるので、応募数は全国で300件程度とそれほど多くはないです。
ただ、採択倍率は2.7倍程度と3社に1社程度しか採択されないので他の補助金と比較しても難関です。
しかし補助金総額が1億円近くになるので、その難関にチャレンジする意義は十分あるのではないでしょうか。

【これまでの採択状況(中小企業庁「戦略的基盤技術高度化支援事業 研究開発成果事例集」より)】

採択された企業の事例

採択された企業の事業は多岐にわたります。
事例は下記などが参考になります。


まずは直近の事例集の「平成27年度~28年度研究開発プロジェクト」を読んでみると参考になります。
そうはいっても300ページ以上あるので、
34〜43ページの「研究開発プロジェクト一覧(平成27~28年度)」の「プロジェクト名」だけを流し読みしてみて
自社のしたい事業と同様のがないかを探ってみるのが効率的です。

公募期間

公募期間が今年は
平成31年1月28日(月)~平成31年4月24日(水)
でした。
ただ、共同体の形成や同意などに時間がかかると思うので、
公募が始まる前から準備をしておかないと、採択をされる以前に応募に間に合わないかもしれません。

参考になるサイト

「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)」の応募を考えるにあたっては、
下記のサイトなどが参考になります。

 www.mirasapo.jp 
vol.15 「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」(中小企業庁 経営支援...
https://www.mirasapo.jp/features/subsidy/vol15/1/index.html
Vol.15 「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」「補助金・助成金を使いたいけど、どうやって申請するのかわからない」みなさまのそんなお悩みにお答えします。

まとめ

研究開発や試作品開発の取り組みを支援する「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)」は
各種補助金の中でも難易度が高い補助金です。
反面、補助金額は総額1億円近くになるので大規模な研究開発に取り組む企業体はぜひチャレンジしてみてください。

当社でも対応できるますので事前に相談してくださいです。

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